「コラーゲンを作る線維芽細胞の中には、ミクロな品質管理システムがありまして、たくさんのコラーゲンをつくっているのに、無駄になって壊されていくものが結構あるようなんです。
線維芽細胞の中で作られるコラーゲンと細胞の外に出ていったコラーゲンを研究室のメンバーが大変苦労して撮影することに成功しました。
写真の赤い部分がコラーゲンです。
これをみると、線維芽細胞の中、赤く染まっていますよね。細胞の中にコラーゲンがいっぱいあるっていうことなんです。ところが外に出たら中は減っていますよね。そして、外に出たものも、この全体の赤いトーンから比べると、結構少ないですが、線維状に写っています。
繊維状にきれいに写っているコラーゲンは、細胞内で合成さたものが全部じゃないんですよね。けっこう細胞の中で壊されているんです。
次に細胞がつくるコラーゲンの品質を見分ける方法を確立しました。
寒天状の板の上部に、繊維芽細胞の作ったコラーゲンを置きまして、その状態で電気をかけるんです。電気をかけると、コラーゲンが引っ張られていくんですね。
寒天の網目の中をコラーゲンが移動するというイメージです。
そこで不完全なコラーゲンは、たくさん移動するんです。要は構造がゆるいから、寒天の網目をスルスルと移動してしまうんです。ところが、完全なコラーゲンっていうのは動きにくいんです。しっかりとした構造になっているので、寒天の目をかいくぐれないんですね。





